2012年2月14日火曜日

インターネットで災害に備えるには (1)インターネットラジオ

さて、来月で東日本大震災から1年という事で、今回からはネットを使った情報交換についてお伝えします。

この震災では携帯電話、固定電話はほとんど通じず、メール、そしてTwitterやSNSなどで連絡を取るのが有効だった、という事は「東日本大震災で有効だった通信手段とは?」として以前にメールマガジンでもお送りした通りです。


このブログも、TwitterやFacebook、あるいはメールマガジン等を経由して見てくださっている方が大半だと思いますので、これらの便利さは今更説明するまでもないかと思います。

そこで今回は、それ以外の情報入手の方法として「インターネットラジオ」を紹介します。


インターネットラジオとは

音声データをインターネット上に載せて再生するものです。

各家庭や事務所が光回線やADSLなど高速な回線になった事と、著作権上の問題がクリアになったため、現在は普通のラジオとほとんど同じ内容を放送するサービスも登場しています。

  • ニッポン放送やFMヨコハマを含め、民放各社が参加しているradiko
  • NHKの第一、第二、FMを扱うらじる★らじる

これらはWindowsPCやMacだけでなく、スマートフォンの専用アプリケーションを通じて聞くこともできます。

なお音声データが非常に膨大な情報量を必要とすることについては、以前にメールマガジンでも「今さら聞けない、データの量の話(後編)」でお伝えした通りです。


インターネットラジオのメリット

通常のラジオと異なり、非常にクリアな音声で聞くことが出来ます。

特に私が住んでいる秦野では、丹沢の山の影響で東京方面からの電波が弱くなってしまいます。NHK FMなどはよほど大きなアンテナを立てないと聞くことが難しかったのですが、PCまたはスマートフォンとネット環境があれば聞くことが出来るわけです。ありがたいですね。

震災時のためにラジオを用意されている方も多いとは思いますが、こういう方法もあると知っておいて損はないかと思います。

なおNHKラジオのインターネット配信は震災直後の2011年3月11日から22日までの間、試験的に行われていましたが、9月1日より正式にスタートしています。【参考インターネットラジオ - WikipediaNHKネットラジオ らじる★らじる - Wikipedia


著作権の問題とは

商業的に音楽を使う際は、権利者の許諾を得て、相応の使用料を支払うなどの条件をクリアする必要があります。

ところが「電波による放送」と「インターネット上でデータを流す事」はそもそも別の事ですので、個別に許諾を得る必要があるわけです。

これでは不便ですので、2006年に放送局が番組と同時にインターネット配信する場合に限り、別々に許諾を得る必要は無いという事になりました。【参考:レコ協と芸団協、放送番組のネット利用に係る集中管理事業開始へ ニュース-ORICON STYLE-

ただし配信エリアは実際の電波が届くのと同等の範囲となっており、日本各地のラジオを一か所で聴くことはできなくなっています。また、一部の情報については配信されないようになっています。


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