パソコンには、ユーザー名や組織名として、ご自身の名前、会社名などの情報が記録されている事があります。
これは初めて Windows を起動したとき、セットアップ内容の一部として入力するようになっていますね。
これらの情報が残ったままのパソコンを譲渡するのは、渡す方も、渡される方も、あまりうれしくないのでは、と思います。
そこで今回は、前回のXpのパソコンを最適な状態に設定するには?に続き、Windows Xpを例に ユーザー名もリセットする手順を簡単に説明します。
少し難しい内容を含んでいるかもしれません。誤って操作するとトラブルの元ですので、くれぐれもご注意ください。
ユーザーの追加と削除
Windowsではユーザー毎に設定を分けるため「ユーザーの名前のフォルダ」の下に各種設定やドキュメントを保存する仕組みになっています。
コントロールパネルでユーザー名を変更した場合、表示上の名前は変わりますが、このフォルダ名は変更されません。
そこで、古いユーザーを削除する事を考えます。ユーザーを削除すると関連する各種設定もリセットされる事になりますが、それにより動作が快適になるケースも多々あります。
この手順は下のようになります。
- 新たに管理者ユーザーを作成する:
マイクロソフト社のサポートページに書かれている通りです。なおこのブログで想定しているような小規模ネットワークの場合、ドメインは使っていないケースがほとんどでしょう。
- Windowsを再起動し、上で作成した新たな管理者でログオンしなおす:
再起動せずにログアウト/ログインで新しいユーザーに切り替えた場合、古いユーザーのファイルがロックされたままとなっているので後の手順で削除できません。再起動してください。
- 必要に応じて、これまでのユーザーのファイルをコピーする:
一部のアプリケーションでは、インストール時点のユーザーのスタートメニューのみ変更され、それ以降に新しく作成したユーザーのメニューは更新されない事があります。
そこで、このようなソフトは再インストールするか、「スタートメニュー」のフォルダの内容を適切に移し替えます。
- 以前の管理者ユーザーを削除する:
マイクロソフト社のサイトでは、Windows Xp のユーザーの削除手順を見つけるのが困難です。各メーカーのサポートサイトの方が詳しい手順が掲載されています。121ware.com(NEC)やIBM(lenovo)のサイトのユーザーアカウントの削除方法を紹介します。
- ユーザーのフォルダが残っているので、手作業で削除する:
マイクロソフトのサイトでもユーザーを削除してもマイドキュメントのターゲットフォルダが削除されないとあるとおり、削除したユーザーのファイルが残っているので手作業で削除します。
システムが記録しているユーザー名と会社名の変更
コントロールパネルの「システム」の所に、ユーザー名と組織名が表示されます。この情報も、譲渡する前に直しておきたいところです。
マイクロソフトによる説明はハウツー解説: Windows XP をインストールした後に、名前と会社名の変更についてと、タイトルも含めて自動翻訳のため非常に難解です。
代わりに日経トレンディでセットアップ時に指定した使用者名を変更するという分かりやすいページを作成していたので紹介します。
Office2003の変更
Officeにもユーザー名が記録されている事があります。
これは[OFF2003] Office 2003 で会社名とユーザー名を変更する方法の手順で確認、必要に応じて修正しておきます。
Xpのサポート終了まで800日という記事も出ていますが、パソコンの買い替えに伴って、古いパソコンを他の人に譲渡する、などという場合に参考になれば幸いです。
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